開発は技術者の仕事ではありません。社長の仕事です。
こんなことを言うと、変に思うかもしれません。
しかし、開発の最も大切な業務はコンセプトを決定し、それを実現するためのマネジメントをすることです。
これは社長にしかできません。
そのためには、先ず社長がビジネスモデルを構築して開発のコン…
最近、アップルの業績が急減速しているという報道が目につきます。これからアップルがV字回復できるかどうか、私は分かりません。
しかし、先端技術の消費財のライフサイクルが、シャープの例も含めて極端に短くなっていることだけは確かなようです。
アップルの業績が悪くなったので、アップルに部品を納めている日本の多くの会社も業績…
開発というと、実験をやったり試作品を作ったりする光景を思い浮かべるかもしれません。
しかし、実際には、そのほとんどが頭の中で作られたもので、実験とか試作品作りとかは、頭の中のアイデアを検証しているにすぎません。
頭の中で作るべきものは、新商品の概略です。
それこそ概略でいいのです。
その概略ができたら、…
ノルマの語源は、ロシア語の「強制労働」にあると本で読んだことがあります。「ノルマ」のイメージが悪いのは、語源にあるのかもしれません。
特許出願についても、出願件数を確保するために、ノルマがかけられることがあります。
ノルマには、良いノルマと悪いノルマがあります。
悪いノルマの典型は、技術者一人1件の出願をしろ…
開発テーマを見つけられる人は、それほど多くはありません。
しかし、テーマが決まれば、それを実現できる人はたくさんいます。
本当は、発明を完成させた人よりも、そのテーマを考えた人の方が、価値が高いと言っても過言ではありません。
例えば、アメリカの大統領ケネディが、宇宙に行こうというテーマを設定したから宇宙に行…
優れた発明家とは、何よりも、世の中の人に役立つ発明をすることです。
それだけでは足りません。
その発明でお金を儲けなければなりません。
そして、儲けたお金で、さらに次の発明をしなければなりません。
しかし、了見の狭い発明家は、お金を儲けることだけを考え、次の発明など考えない人です。
★日本一聞き…
特許などの知的財産は、金融資産や有形資産のように単独で評価するのは難しいと思います。
知的財産は、ビジネスの中で、他の資産とかかわりあいながら、どのような価値を創造しているのかが、評価の重要なポイントになります。
つまり、知的財産による新たな価値の創造が、評価の基準になります。
したがって、ビジネスモデルの中での…
コモディティ化された商品は、ニッポンで作るべきではなく、外国から輸入すべきものです。
コモディティ化された商品とは、価格の安さ以外に、差別化要素がなくなってしまった汎用品のことです。このような商品は、常に、人件費が勝負を分ける大きな要素になります。
したがって、ニッポンの人件費が新興国と同じレベルにならない限り、コモ…
人の頭に描かれずに、世に出てきたものなどありません。ですから、新しいことをやろうと思ったら、先ず頭に描くことです。
そして、どのような手段を使ってでも、それを「見える化」することです。
「見える化」されれば、それをさらに発展させることができます。
ですから、開発を担当したら、年がら年中、「あ~もしたい」「こ~…
開発の種類は次の3つです。
1.成熟商品を延命させる開発
2.成長商品のさらなるステップアップを図る開発
3.会社を変革させ、明日の成長を目指す開発
成熟商品を延命させる開発は、ある程度現場に任せておけばよいものです。
ただし、社長は、それをいつまで延命させるかを常にチェックしていなければなりません。
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開発には、いろいろな障害がともないますが、実は、最大の敵は現業なのです。なぜなら、今日の利益を生むのは現業であり、当面の開発業務は利益を生まないからです。したがって、何かにつけて、現業が優先され、開発は二の次にされます。
しかし、会社を短期で見れば、現業の売上げが最優先になります。しかし、長期で見たときには、商品戦略が最優…
イノベーションについて、経営的な観点から解説した本がほとんどありません。かなり長い間、技術立国が叫ばれていながら不思議なことです。
また、私の知り合いのセミナー専門の事業を営んでいる社長が、「なぜか、開発をテーマにしたセミナーに人が集まらない」と言っていました。
その大きな要因が、多くの社長が、開発は技術者の自由に…
自分の3年前の顔写真を見てほしい。
今よりもずっと若いはずだ、しかし、ある時を境に、今と3年前とが、がらりと変わったのだろうか。
そんなことはない。毎日鏡を見ていても、昨日との差は分からない。
しかし、毎日毎日変化していることを意識すべきである。
変化を意識しないで、ぼけっと過ごしている人には、時代の変化は読め…
小さな会社が大きなマーケットをねらっても、大きな会社の餌食になるだけである。
大きな会社が小さなマーケットをねらったので、その収益はかすのようなもの。
小さな会社は小さなマーケット。
大きな会社は大きなマーケット。
我が社の能力合った開発テーマを選ぶべきである。
★日本一聞き出し上手な特許事…
世の中に、特許を取るために開発しているのではないかと考えさせられる発明者がいる。本末転倒も甚だしい。
お客様にどのように貢献するかを最重要テーマに考え、そのテーマに対して特許を取るべきである。
★日本一聞き出し上手な特許事務所★
☆成長社長の開発コンサルタント☆
ベル特許事務所 http://www.b…
開発テーマを、我が社の技術、あるいは現在の業界の技術を基準にして決めると、誰もが同じ技術を基準にしてものを考えるので、その開発テーマに、独自性がなくなってしまう。
世の中の「~技術展」を見ると、各社ともほとんど同じ。
これが、技術を基準にして開発テーマを決めた結果である。
★日本一聞き出し上手な特許事務所★
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コンセプトの段階で差別化されていない発明は、市場でもなかなか受け容れられない。
しかし、アイデアの段階でコンセプトが明確になっていれば、これは有望である。
そして、差別化されたコンセプトを実現するために、いろいろな工夫がされるはずである。この工夫が特許ネタになる。
★日本一聞き出し上手な特許事務所★
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