特許出願の良いノルマと、悪いノルマ


 ノルマの語源は、ロシア語の「強制労働」にあると本で読んだことがあります。「ノルマ」のイメージが悪いのは、語源にあるのかもしれません。

 特許出願についても、出願件数を確保するために、ノルマがかけられることがあります。

ノルマには、良いノルマと悪いノルマがあります。

 悪いノルマの典型は、技術者一人1件の出願をしろというものです。

 これがなぜ悪いかというと、何のためにノルマをかけるのかという戦略性が全くないからです。

ひどい場合には、知的財産部の自己満足のためとしか言いようがないノルマもあります。

 そのために、技術者はそれこそ衰退商品に関するものでも、社内的に出願申請をしたりします。

知的財産部も衰退商品であるかなど評価せず、特許調査の結果だけでそれを特許庁に出願してしまいます。

 こうなると、特許は会社のためではなく、知的財産部のためにあるのではと疑問を感じます。

 残念ながら、大企業においていまだにこの種のノルマが横行しているようです。経費の無駄遣いもはなはだしいと思います。

 良いノルマとは、開発目標を明確にして、その目標に向かって特許出願を集中させるためのノルマです。

 このようにして設定したノルマには、会社の将来を決める開発目標という戦略的なテーマがはっきりしています。

 テーマ設定がはっきりしたときには、その解決手段の質を確保するために、特許出願の量を確保しなければなりません。

なぜなら、量が質をともなうからです。その量を確保するために、必要な特許件数を設定し、それを技術者に割り振ってノルマとすべきです。

 また、経営戦略上のテーマを明確にしたノルマは、知識マネジメントにもつながります。

なぜなら、ノルマをかけることによって、技術者の意識を戦略的なテーマに集中させることができるからです。

これは技術者の頭脳という経営資源を、重点項目に集中させることになので、ノルマの管理は、まさにマネジメントの仕事になります。

 そして、特許出願によって、テーマに対する集中度を件数で評価できます。特許出願は、知識マネジメントを計数管理できる唯一の手段です。

 件数管理だけではありません。特許出願の内容をチェックすれば、技術者の考えていることが、目標に対してぶれていないかの方向性もチェックできます。

 戦略的な目標を達成し、それを管理するための特許出願のノルマは良いノルマです。



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