知的財産と知的財産権とは同じではない

知的財産とは、あくまでも人の頭脳から生まれた創作物を言います。

これに対して、知的財産権とは、
人の頭脳から生まれた創作物を客体にして、
国家権力の基で権利として認められたものを言います。

このように知的財産と知的財産権とは、必ずしも同じとは言えません。
これを混同すると、知的財産の管理とは、
人の頭脳から生まれた創作を権利化したり、
あるいは権利化された発明の独占性を管理したりするだけのように
思い違いされてしまいます。

現在は、多くの企業が、知的財産部を抱えています。
しかし、そのほとんどは、知的財産権の管理しかしていません。

これからの知財部は、
知的財産を体系的に管理でるようにならなければなりません。
そうでなければ、低迷した日本の現状を救う知財部にはなれません。

これからの知財部力を入れるべき知的財産の管理とは、
人の頭脳の管理ということになります。
しかし、人の頭脳を管理するとは、
人を縛りつけて、効率よく発明を生みださせることではありません。

これからは、技術者の創作意欲を高めるための動機付けも、
知財部の大切な管理業務になります。

技術者の創作意欲を高めるための動機付けなど、
知財部の仕事ではないと考える人が多いかもしれません。

そんなことはありません。

技術者の相談相手になりながら、技術者を励まし、
本当の意味で技術者の味方になるべきです。

本気で技術者の味方になろうとすれば、いろいろな企画が見えてきます。
このとき参考になるのが、動物を飼育しているプロの人たちの考え方です。
彼らプロのほとんどの人が、
「動物とは、愛情を持って、しかも、一定の距離を保って接している」
と言います。

人間も動物です。
いつも愛情を求めています。
しかし、開発を直接担当している人たちは、
愛情を示したり、一定の距離を保ったりすることが難しいと思います。

知財部の人は、技術者と一定の距離を保ちながら、
愛情を持って技術者の創作意欲を高めることができる立場にいます。

技術者と一定の距離を保ちながら、
愛情を持って技術者の創作意欲を高めるための管理が、
知財部のこれからの重要課題になります。

ここから日本を救う知財部のスタートです。

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