日本の特許は活かされているのか

東京大学の小川紘一先生が、日本の先端的なデジタル製品の、
世界におけるグローバルシェアの推移を研究され、それを発表しています。

先生の発表を見たとき、まさに愕然としました。

先生の発表によると、ほとんどのデジタル製品が世に出た当時は、
日本の会社が100%のシェアを確保しています。
しかし、非常に短い時間で、そのシェアを激減させています。

例えば、液晶パネルですが、
当初100%のシェアを確保していたにもかかわらず、
10年で20%を切っています。
カーナビにいたっては、数年で20数%にまで落ち込んでいます。

グローバルシェアの低下は、デジタル製品に限りません。
冷蔵庫や電子レンジなどの白物家電でもほとんどが韓国のLGがトップです。

この間に、日本において各製品の特許出願件数が
グローバルシェアに比例して激減したかというと、
そんなことはありません。

世界各国から比較すれば、日本の特許出願件数は、トップクラスです。

特許にかかわる人は、この現実を真摯に受け入れなければなりません。
しかしながら、現在の特許実務の延長線上に、
この問題の解決策はないと思います。

この問題は、制度的なものではないので、
特許制度をどんなに改革しても、抜本的な解決策は得られません。
この現実を打破するためには、
開発戦略と知的財産戦略の融合が絶対に必要です。

ここで言う知的財産には、ノウハウ・人の能力・企業文化の全てを含みます。
特許・ノウハウ・技術者の能力・企業文化を
もう一度見直さなければなりません。

そのためには、現在の知財の専門家が、
自らの壁を取り払い、開発部門との融合化が必要です。
そして、知財の専門家のガラパゴス化を打ち破り、
自分達の殻から這い出ることが必要です。

自社の知的財産を守るためには、特許だけでは足りません。
少なくとも、特許とノウハウの一体化が急務です。
特許出願すべき技術が、自社のどのようなノウハウと結びつくのかを考え、
それらの一体化を図るべきです。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック